桜井市ライオンズクラブ様より掲示板とベンチをご寄贈いただきました。桜井市ライオンズクラブ様、大変ありがとうございました。
ご寄贈いただいた掲示板・ベンチはJR桜井線巻向駅南西の広場に設置しております。掲示板には纒向遺跡をめぐる際に便利な情報や最新の調査成果の展示情報などを掲示しています。また、ベンチは地元の方々や纒向遺跡を訪れた方の休憩の場として早速活用いただいております。纒向遺跡のほぼ中央にあたる場所にありますので、纒向遺跡散策の際にはぜひご利用ください。
纒向遺跡の辻地区では、これまでの発掘調査の結果から、3世紀中頃以前の建物群(建物B・C・D)の存在が確認されていました。桜井市では、辻地区に重要な遺構があることを多くの方々に知ってもらうために、建物群の遺構位置を柱によって明示する整備事業を計画し、平成30年3月末に柱の復元が完了しました。また、新たに建物群の詳細な説明板を設置し、「史跡 纒向遺跡」の標柱も設置しました。
なお、今回の仮整備にかかる資金の一部には、ガバメントクラウドファンディングで募集した寄附金が含まれるほか、柱の木材は桜井木材協同組合から提供していただいたものを使用いたしました。みなさまのご支援本当にありがとうございました。
建物群の遺構位置が明確になり、周囲がきれいに整備され見学しやすくなった辻地区にみなさまぜひお越しください。
2017年4月3日、纒向遺跡内に新設のトイレが開設されました。今回新設されたトイレは桜井市の木材を多く活用した木のぬくもり溢れる清潔感のあるトイレです。曲線をイメージして設計された外観は、多くの方に親しんでもらえるようなおしゃれなデザインとなっております。
また、多機能型のトイレとなっておりますので多くの皆様が安心してご利用いただけます。
設置場所は、JR巻向駅から徒歩1分の立地にあり利便性にも優れています。なお、利用可能時間は午前9時から午後5時までとなっております。纒向遺跡のほぼ中央にあたる場所にありますので、纒向遺跡散策の際にはぜひご利用ください。
2016(平成28)年11月18日に開催された国の文化審議会において「箸墓古墳周濠」を新たに史跡に指定するよう、文部科学大臣に答申されておりましたが、2017(平成29)年2月9日付で官報告示がなされ、史跡として指定されました。
箸墓古墳は、纒向遺跡の中に位置する前方後円墳で、墳丘の大部分は宮内庁により、第7代孝霊天皇皇女の「倭迹迹日百襲姫命の大市墓」に治定されています。墳長290m前後と突出した規模をもつ出現期の古墳であり、定型化した巨大前方後円墳の出現だけでなく、ヤマト政権の誕生と発展過程及び当時の社会状況を知る上で重要であるとされています。
今回は、箸墓古墳前方部周辺の墳端や周濠の存在が推定されている範囲の一部が史跡に指定されました。
2013(平成25)年6月21日に開催された国の文化審議会において、「纒向遺跡」を新たに史跡に指定するよう、文部科学大臣に答申されておりましたが、2013(平成25)年10月17日付で官報告示がなされ、史跡として指定されました。
纒向遺跡は、3世紀初頭から4世紀初めの首長居館の構造、墓制や祭祀のあり方などを知ることができる遺跡で、また周辺に存在する纒向古墳群や箸墓古墳などの古墳との関係から、ヤマト政権と関わりある遺跡とみなされ、我が国における古代国家形成期の状況を知る上できわめて重要であるとして、史跡の評価を受けました。
纒向遺跡辻地区における範囲確認調査地の土地所有者の1人である川口由一様よりテント1張を寄贈いただきました。
このテントは、去る2月3日に開催した纒向遺跡第176次調査の現地説明会において、受付ブースとして早速使用させていただきました。
今後も纒向遺跡の調査や様々なイベントで活用させていただきたいと思います。
川口様、本当にありがとうございました。