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平成26年度の活動報告
 平成26年度定例研究集会を開催しました

 2015年2月21・22日の2日間、纒向学研究センターにおいて平成26年度定例研究集会を開催しました。
 この研究集会はセンターの研究事業のひとつとして、所員のほか、教育委員会が委嘱した共同研究員の先生方にご参加いただき、研究発表や意見交換などを行ったものです。
 第3回目となる今回は、当センターの所員・共同研究員に加えて、外部の研究者をお招きして研究発表をしていただきました。
 1日目は、森暢郎所員の「纒向居館域の最近の調査とその課題」と題した発表に続き、共同研究員の金原正明氏から「纒向遺跡の環境と開発」、共同研究員の寺沢知子氏からは「オオヤマトからソフへ―布留2式期の時代像―」と題したご発表がありました。
 2日目は共同研究員の奥山誠義氏より「考古資料におけるAMS年代のとらえ方―ホケノ山古墳の年代によせて―」、共同研究員の森岡秀人氏より「倭国成立過程をめぐるもう一つの仮説―「原倭国」の領域拡大と近江の果たした役割について―」と題したご発表がありました。昼休憩を挟んで午後からは、公益財団法人向日市埋蔵文化財センターの梅本康広氏より「初期ヤマト王権とオトクニ―大型建物と古墳にみる統合祭祀の地域展開―」、大阪経済法科大学の前田晴人氏より「三諸の神について」と題してご発表いただきました。また各発表の後には意見交換が行われ、活発な議論が交わされました。

定例研究集会

沢山の方々にお集まりいただきました

定例研究集会

発表される共同研究員の金原正明氏


定例研究集会

発表される共同研究員の森岡秀人氏

定例研究集会

発表される大阪経済法科大学の前田晴人氏



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 纒向遺跡第183次調査現地説明会を開催しました

 2015年2月1日(日)に、纒向遺跡第183次調査の現地説明会を開催しました。当日はお天気にも恵まれ、約1100人とたくさんの方が現地へお越し下さいました。
 今回は、昨年度行った第180次調査の東隣接地を発掘調査しました。第180次調査では、3世紀中頃以前の大型建物群(建物B・C・D)に共存する可能性のある建物Fなどが確認されており、関連する遺構の検出が期待されました。
 今回の調査では、3世紀前半の溝SX−1001、3世紀後半の建物H・溝SD−1006、3世紀後半〜4世紀初頭の土坑SK−1005などの遺構が確認され、SK−1005からは卜骨ぼっこつが出土しました。
 このうち卜骨は古代東アジアに広く見られる、骨を焼いて占いを行う風習を表す資料です。今回出土した卜骨は若い成獣のイノシシの右肩甲骨を素材とするもので、焼く部分を薄く削った後に点々と焼いた跡が残っていました。奈良県内では田原本町の唐古・鍵遺跡で弥生時代の卜骨が数多く出土していますが、古墳時代の資料は県内初となります。弥生時代から続く祭祀の作法が古墳時代の纒向遺跡においても継続して行われていたことを示す意義深い成果が得られました。
 来場下さった皆さん、本当にありがとうございました。

纒向遺跡第183次調査

たくさんの方々がご来場下さいました

纒向遺跡第183次調査

発掘調査現場のようす


纒向遺跡第183次調査

卜骨を展示しました

纒向遺跡第183次調査

卜骨以外にも様々な出土遺物をご覧いただきました



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 第4回 纒向学セミナーを開催しました

 2015年1月24日(土)に桜井市立図書館研修室1にて桜井市纒向学研究センター主催、桜井市立図書館共催で図書館フェスティバル協賛事業として、第4回纒向学セミナーをおこないました。寒い中200名を超すお客様にお越しいただき、盛況なセミナーとなりました。
 当日は講師として、過去の環境を研究する環境考古学がご専門の奈良教育大学教授の金原正明先生をお招きし、第1部として「花粉が語る纒向遺跡」と題してご講演をいただきました。纒向遺跡における環境分析の歴史を述べられた後、特に特殊な分析結果の得られた地点についてご紹介され、最後に纒向遺跡全体の自然環境について解説がありました。
 ベニバナやバジル類の花粉を検出した調査では、花粉の特性から染色や薬用に用いられたと考えられること、纒向遺跡辻地区の多量の桃核や栽培植物の種実が出土した土坑では種実を分析すると食べられた痕跡がないこと、サクラ属モモ型の花粉が認められることから周囲にモモ畑が存在した可能性があることなどを指摘されました。そして纒向遺跡は草などの花粉が優勢な開けた土地であったこと、纒向古墳群は形成後あまり人の手が入らなかったことなどが花粉分析から指摘されました。
 第2部では金原先生と寺澤所長による対談が行われ、纒向遺跡と前後の時代の集落遺跡の環境の違い、分析結果とその解釈について意見が交わされました。当日お越しの方々は花粉や植物の種などから明らかとなる当時の纒向遺跡の風景に思いを馳せられておられる様子でした。
 次回は7月の開催を予定しています。ご期待下さい。

纒向学セミナー

講演される金原先生

纒向学セミナー

対談のようす



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 田原本町で開催された『ヤマト王権はいかにして始まったか Part.2』に、
 寺沢所長、橋本所員が参加しました

ヤマト王権はいかにして始まったか

会場のようす

写真提供:田原本町

 田原本町の青垣生涯学習センター・唐古・鍵考古学ミュージアム開館10周年記念事業『ヤマト王権はいかにして始まったか Part.2』が、2014年11月22日(土)に田原本町弥生の里ホールで開催され、421人のご来場がありました。
 この事業では、まず兵庫県立考古博物館館長の石野博信氏による特別講演、田原本町教育委員会の藤田三郎氏、橋本輝彦所員、天理市教育委員会の松本洋明氏、大阪府立弥生文化博物館の秋山浩三氏の基調報告の後、シンポジウムが行われました。
 シンポジウムでは、寺沢所長の進行のもと、唐古・鍵遺跡の終焉から纒向遺跡の出現への時代背景や吉備などの連合との関係、オオヤマト古墳群の展開など、ヤマト王権の成立に関わる様々なテーマについて議論が交わされました。

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 平成26年度 第3回纒向考古楽講座を開催しました

 2014年11月30日(日)に、第3回 纒向考古楽講座を開催しました。今回の講座は、【昔の技術を体験してみよう!!】で、8名の方がご参加下さいました。
 まず森所員から昔の技術、特に金属で作られた遺物の歴史や作り方についての解説がありました。その後お待ちかねの体験学習です。
 遺跡から出土した遺物を忠実に再現してつくられたシリコン製の鋳型を使って、古代のお金・富本銭と和同開珎を作ります。
 今回は低温で溶ける合金を溶かして鋳型に流し込みお金を作りました。材料は現代のものを使っていますが、作り方は昔と同じです。
 合金が冷めたら鋳型からはずし、やすりで磨いたりしながら、ひとつひとつお金に仕上げていきます。希望の方にはストラップをつけて根付にしました。
 体験を通じて、古代の技術について楽しく学習できた一日となりました。

纒向考古楽講座

鋳上がりはこんな感じ

纒向考古楽講座

根付に仕上げました



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 桜井市纒向学研究センター東京フォーラムV
 「纒向出現 ―邪馬台国東遷説を考える―」を開催しました

 2014年11月16日(日)に東京都千代田区有楽町のよみうりホールにおきまして、東京フォーラムV「纒向出現」を桜井市の主催、読売新聞社の後援により開催し、約900人の方々にご来場いただきました。
 今回は「邪馬台国東遷説を考える」というテーマで、北部九州などで台頭した勢力が畿内に移って邪馬台国が成立したとする”邪馬台国東遷説”について、この分野に精通された講師をお迎えしてご講演いただいたほか、その後は鼎談を行いました。
 午前の部では、まず森暢郎所員より「近年の纒向遺跡の調査とその成果」と題した報告があり、続いて講師の元國學院大學教授の柳田康雄先生より「卑弥呼は伊都国から」と題したご講演をいただきました。
 午後の部では俳優で日本考古学協会会員の苅谷俊介先生より「東遷は本当にあったのか?」と題したご講演をいただき、 その後は、講師のお二人と寺沢薫所長が「邪馬台国東遷説を考える」をテーマに鼎談を行いました。鼎談では、「邪馬台国が畿内にあった」とする見解の下、その邪馬台国の成立に関わる勢力について、様々な議論が交わされました。
 多数のご参加、本当にありがとうございました。

東京フォーラムV

たくさんの方々がご来場下さいました

東京フォーラムV

基調報告する森所員


東京フォーラムV

講演される柳田先生

東京フォーラムV

講演される苅谷先生


東京フォーラムV

鼎談のようす

東京フォーラムV

ひみこちゃんも桜井市をPRしました



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 平成26年度 第2回纒向考古楽講座を開催しました

 2014年10月26日(日)に、第2回 纒向考古楽講座を開催し、今回は15名が参加されました。
 今回の講座は、【纒向遺跡を歩いてみよう!】と題して、纒向遺跡内に点在する発掘調査地点や古墳を、所員の解説を聞きながら歩きました。このウォークでは、見学地点に関するクイズを全部で7問出題し、答えを考えながらめぐっていただくことにしました。
 当日は纒向学研究センターを出発し、大型建物群が見つかった辻地区の発掘調査地や、巻野内石塚古墳・ホケノ山古墳・箸墓古墳などの古墳、三輪そうめん山本さんのロビーで展示していただいている纒向遺跡出土遺物などを見学しました。
 見学の後には、研究センターでクイズの答え合わせをしました。難問や引っ掛け問題もありましたが、結果は、見事全問正解! 美しい紅葉の景色とともに遺跡を楽しむことのできました。ご参加下さった皆さん、お疲れ様でした。
 次回(第3回)は【古代の技術を体験してみよう!】です。ご期待下さい。

纒向考古楽講座

大型建物群の発掘調査地を見学しました

纒向考古楽講座

三輪そうめん山本さんのロビー展示を見学しました



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 平成26年度 第1回纒向考古楽講座を開催しました

 2014年9月28日(日)に、第1回 纒向考古楽講座を開催しました。この講座は主に考古学初心者の方を対象に、様々な体験を通じて考古学や纒向遺跡の魅力を知っていただくことを目的に開催し、14名がご参加下さいました。
 今回の講座では、【纒向遺跡ってどんな所? 考古学ってなに?】をテーマに、まず森所員から、纒向遺跡ってなに?、考古学ってなんだろう?と題して、考古学の方法論に基づいた遺跡や遺物の見方などの基礎的なレクチャーがなされました。
 そのあと参加者は班に分かれて、レクチャーで学んだ考古学的な方法に則って、考古学実践編として次の2つの問題について討論しました。
 【Q.1】銅鐸がつくられた順番を考えてみよう!
 【Q.2】土器の使い方を考えてみよう!   
 初対面の知らない人同士の班で討論が盛り上がるのか、という主催者の心配をよそに大いに盛り上がり、発表では堅実な意見や、ユーモアに富んだ見解などが示されました。
 次回(第2回)は【纒向遺跡を歩いてみよう!】です。色づく紅葉を楽しみつつ、遺跡や古墳を巡りたいと思います。ご期待下さい。

纒向考古楽講座

纒向遺跡の特徴について解説がありました

纒向考古楽講座

考古学の基本的なレクチャーがありました



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 東京、日本橋にある 奈良まほろば館にてイベントを開催しました

 天理市と桜井市、そして田原本町の文化財や観光の見どころなどを首都圏の方々にご紹介するため企画されたイベント、「ヤマト王権はいかにして始まったか 〜ムラから国へ 唐古・鍵遺跡、纒向遺跡、オオヤマト古墳群〜 」が、2014年8月14日(木)から8月26日(火)の間、東京の奈良まほろば館で開催されました。
 このイベント会期中の8月16日(土)・17日(日)の2日間は、ウィークエンドスペシャルとして天理市教育委員会・当センター職員によるミニ講座や古代ミュージカルの上演、勾玉作り、古代のお金の鋳造体験、纒向遺跡から出土した土器の展示などが行われ、当センターからは森・木場の両所員が参加してまいりました。
 ミニ講座では、森所員より「纒向遺跡と国の成り立ち」と題し、纒向遺跡のこれまでの発掘調査成果を踏まえ、纒向遺跡がヤマト王権成立の地と目される所以などについての講演がありました。
 古代のお金の鋳造体験では、昔の技術を忠実に再現して制作された和同開珎や富本銭の鋳型に金属を流し込んでお金を作る工程を、現代の硬貨との作り方の違いや、古代のお金についてなどの解説を交えながら体験して頂きました。両日で約150人の方がご参加下さり、盛況のうちに終えることができました。
 ご参加・ご協力頂いた皆さん、本当にありがとうございました。

パネル展示

纒向遺跡のパネル展示

土器の展示

土器展示のようす


鋳造体験

鋳造体験のようす

ミニ講座

ミニ講座のようす



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 第3回 纒向学セミナーを開催しました

 2014年7月26日(土)に桜井市立図書館研修室1において第3回纒向学セミナーを開催しました。当日は猛暑の中、約270名の方々がご来場下さりました。
 今回は、弥生時代研究の第一人者で、纒向学研究センター共同研究員の森岡秀人先生をお招きし、第1部では、森岡先生に『原倭国の形成と纒向遺跡』と題してご講演いただきました。講演では、弥生時代・古墳時代といった考古学の年代区分論とは別に、日本列島における国家の形成の階梯を考える研究が増えていることを指摘された上で、纒向遺跡成立以後の「倭国」とそれ以前の「原倭国」を区別して考える事、「原倭国」は滋賀県南部を核のひとつとして、北部九州から近畿・東海におよぶ地域で纒向遺跡の成立以前に形成されていたと考えることを述べられました。
 その後、第2部では森岡先生と寺澤所長による対談が行われ、北九州の諸国をどのように考えるのか、邪馬台国や卑弥呼と「原倭国」との関係、纒向遺跡の衰退と奈良市の佐紀遺跡のかかわりなど、様々な論点について意見が交わされました。当日お越しの観客の方々は、森岡先生の出される新しい考えかたに興味津々の様子で聞き入っておられました。
 次回は来年1月の開催を予定しています。ご期待下さい。

纒向学セミナー

講演される森岡先生

纒向学セミナー

対談のようす



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 寺澤所長が講師を務められている講座の第3回目が開催されました


 東京、日本橋にある奈良まほろば館にて、寺澤所長が講師を務められている講座『日本の国のはじまりを考える土曜イブニングセミナー 「日本列島の国家形成」』の第3回目が2014年6月28日(土)に開催されました。
 第3回目は「ヤマト王権と邪馬台国問題」と題した講演があり、会場は満員御礼となりました。
 この講座は、3回目をもちまして無事終了となりました。講座をきっかけとして、飛鳥以前のこの国の姿に興味を持たれた方は、是非、桜井市にお越し下さい。

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 寺澤所長が講師を務められている講座の第2回目が開催されました

奈良まほろば館

講座のようす


 東京、日本橋にある奈良まほろば館にて、寺澤所長が講師を務められている講座『日本の国のはじまりを考える土曜イブニングセミナー 「日本列島の国家形成」』の第2回目が2014年5月24日(土)に開催されました。
 第2回目は「倭国の成立と展開 −『イト』倭国から『新生』倭国へ−」と題した講演があり、会場は満員御礼となりました。



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 東京、日本橋の奈良まほろば館にて、寺澤所長が講演されました

 東京、日本橋にある奈良まほろば館の平成26年度の講座のひとつとして、『日本の国のはじまりを考える土曜イブニングセミナー』が開催されています。このセミナーの第T期(4〜6月)は、「日本列島の国家形成」をテーマとして日本列島において倭国の成立からヤマト王権の誕生までの過程をたどる計3回の連続講座が行われますが、これを寺澤所長が担当していらっしゃいます。奈良まほろば館は、奈良県が東京の日本橋に設置した、観光案内や文化講座の開催などを行う県の情報発信拠点です。
 第1回目は、2014年4月26日(土)に「日本列島の国家誕生」と題して開催され、満員のご参加がありました。


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  〒633-0085 奈良県桜井市大字東田339番地 【電話・FAX】0744-45-0590