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平成25年度の活動報告
 平成25年度定例研究集会を開催しました

 2014年2月22・23日の2日間、纒向学研究センターにおいて平成25年度定例研究集会を開催しました。
 この研究集会はセンターの研究事業のひとつとして、所員のほか、教育委員会が委嘱した共同研究員の先生方にご参加いただき、研究発表や意見交換などを行ったものです。
 昨年度に続き第2回目となる今回は、当センターの所員・共同研究員に加えて、外部の研究者をお招きして研究発表をしていただきました。1日目は、森暢郎所員の「古墳時代の巴形石製品の出現と系譜」と題した発表に続き、同志社大学大学院の児玉駿介氏からは「纒向遺跡における空間情報の可視化」、滋賀大学の鈴木正信氏からは「氏族系譜からみたオオタタネコ伝承」と題したご発表がありました。
 2日目は越前町教育委員会の堀大介氏より「古代ケヒ神の基礎的研究」と題したご発表ののち、昼休憩を挟んで共同研究員の金原正明氏より「纒向遺跡の地形環境と最近の調査について」、共同研究員の福永伸哉氏からは大阪大学接合科学研究所の近藤勝義氏との共同研究である「突線鈕式銅鐸破砕プロセスの金属工学的検討とその考古学的意義」についてご発表いただきました。また各発表の後には意見交換が行われ、活発な議論が交わされました。

定例研究集会

沢山の方々にお集まりいただきました

定例研究集会

発表される滋賀大学の鈴木正信氏


定例研究集会

発表される越前町教育委員会の堀大介氏

定例研究集会

発表される大阪大学の福永伸哉氏



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 纒向遺跡第180次調査現地説明会を開催しました

 2014年2月9日(日)に、纒向遺跡第180次調査の現地説明会を開催しました。当日は曇天で寒かったのですが、約1700人とたくさんの方が現地へお越し下さいました。
 今回は、これまでに検出した建物群より東側の遺構の状況を確認するため、一連の範囲確認調査では初めてJR桜井線の東側を調査しました。その結果、布留0式期を含めてそれ以前の建物Fや、布留0式期(3世紀後半)の溝SD-1002や柱列A、布留1式期(3世紀末〜4世紀前半)以前の建物?Gなどの遺構を確認しました。
 このうち建物Fは、これまでに確認されている庄内3式期(3世紀中頃)の建物B・C・Dと中軸線を一致させて平行に建てられており、共存していた可能性が考えられます。このことから一連の建物群のエリアがより東に広がる可能性が高まりました。
 また溝SD-1002や柱列Aは、線路西側で検出した布留0式期を含めてそれ以前の建物Eと平行に作られたもので、共存していた可能性があるものです。
 これまでの調査成果をまとめると、この地域には3世紀前半〜中頃の建物群・3世紀後半の建物と区画・4世紀後半の区画溝・5世紀末〜6世紀初頭の石貼り区画溝が存在することとなり、各々が首長居館の一部で、複数の時期の居館が同じ場所に造営されている可能性が高まりました。
 来場下さった皆さん、本当にありがとうございました。

纒向遺跡第180次調査

たくさんの方々がご来場下さいました

纒向遺跡第180次調査

発掘調査現場のようす


纒向遺跡第180次調査

発見された建物F(黄色い柱を立てた部分)

纒向遺跡第180次調査

出土遺物展示コーナーのようす



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 第2回 纒向学セミナーを開催しました

 2014年1月25日(土)に桜井市立図書館研修室1におきまして、平成25年度図書館フェスティバルの協賛として第2回纒向学セミナーを開催し、約280名の方々にご来場いただきました。
 今回は、兵庫県立考古博物館館長で纒向学研究センター顧問の石野博信先生を講師としてお招きし、第1部では、石野先生に『纒向王宮へのみち』と題して、これまでの調査で得られた様々な成果を挙げながら、纒向遺跡で発見された大型建物群の意義や、纒向遺跡がヤマト王権最初の「都宮」とも考えられる所以などについてわかりやすくご講演いただきました。
 その後、第2部では寺澤薫所長の進行のもと、石野先生との対談が行われました。対談では、大型建物群の年代観やその主となる人物像、さらには纒向遺跡に点在する天皇の宮殿伝承地との関連性などについて意見交換がなされました。
 次回は7月の開催を予定しています。ご期待下さい。

纒向学セミナー

講演される石野先生

纒向学セミナー

対談のようす



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 平成25年度 第3回纒向考古楽講座を開催しました

 2013年11月17日(日)に、第3回 纒向考古楽講座を開催し、今回は18名が参加されました。
 最後となる今回の講座は、【纒向遺跡を歩いてみよう!】と題して、秋晴れの空の下、纒向遺跡の発掘調査地点や遺跡内に所在する古墳などを歩いて見学しました。
 このイベントでは、見学地点にちなんだクイズを全部で8問出題し、謎解きを楽しみながら遺跡をめぐっていただくことにしました。答えのヒントは、所員からの現地解説のなかに隠されています。さぁ、何問正解できるでしょうか?
 纒向遺跡内にはたくさんの古墳が現在でも残っています。歩いていて何気なく見ていた森や高まりが古墳だったりするので、今も残る昔の面影に参加者の方々はとても驚かれている様子でした。また見学した古墳のひとつの珠城山古墳群では、横穴式石室の中に入って説明を聞きました。
 見学の締めくくりにはクイズの答え合わせをしましたが、見事!皆さん全問正解でした。
 お天気に恵まれ、そして古墳や遺跡をより身近に感じた一日となりました。
 参加された皆さん、本当にありがとうございました。

纒向考古楽講座

東田大塚古墳を見学しました

纒向考古楽講座

纒向珠城宮跡伝承地を見学しました



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 桜井市纒向学研究センター東京フォーラムU
 「纒向出現 ―卑弥呼は九州にいたか?―」を開催しました

 2013年11月4日(月・振替休日)に東京都千代田区有楽町のよみうりホールにて、東京フォーラムU「纒向出現」を桜井市の主催、読売新聞社の後援により開催し、約900人の方々にご来場いただきました。
 今回は「卑弥呼は九州にいたか?」という邪馬台国九州説を考えるテーマで、第一線で活躍されている先生方を講師にお迎えしてご講演いただいたほか、その後はシンポジウムを行いました。
 まず午前の部では、主催者を代表して松井市長からのご挨拶のあと、九州説の立場から、小郡市埋蔵文化財調査センター所長の片岡宏二先生より「卑弥呼がいた有力候補地―筑紫」と題したご講演をいただきました。続いて片岡先生の説を応援するかたちで、佐賀県立佐賀城本丸歴史館館長の七田忠昭先生より「卑弥呼の居処を探る―倭人伝が記す倭女王の宮殿の姿から―」と題してご講演いただきました。
 午後の部では、纒向説に交代し、橋本輝彦所員による「卑弥呼がいた有力候補地―纒向」と題した講演の後、日本考古学協会会員の苅谷俊介先生より「卑弥呼は纒向にいた」と題して、纒向説を援護する立場からのご講演をいただきました。
 その後は、講師の皆様をパネリストに、そして寺沢薫所長をコーディネーターとして「卑弥呼は九州にいたか?」をテーマにシンポジウムを行いました。シンポジウムでは、パネリストの方々が九州説、纒向説それぞれの主張に対して、激しい議論が交わされました。
 来年度は「邪馬台国東遷説を考える」をテーマとしたフォーラムの開催を目指しています。ご期待ください。多数のご参加、本当にありがとうございました。

東京フォーラムU

たくさんの方々がご来場下さいました

東京フォーラムU

講演される片岡先生


東京フォーラムU

講演される七田先生

東京フォーラムU

講演する橋本所員


東京フォーラムU

講演される苅谷先生

東京フォーラムU

シンポジウムのようす



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 平成25年度 第2回纒向考古楽講座を開催しました

 2013年10月20日(日)に、第2回 纒向考古楽講座を開催しました。今回の講座は、当初【纒向遺跡を歩いてみよう!】と題して、遺跡内を散策する予定でしたが、天候に恵まれなかったため、内容を第3回に行う予定だった【昔の技術を体験してみよう!!】に変更して行いました。講座では、森所員から昔の技術、特に金属製品の歴史や製作方法などについてのレクチャーが行われた後、昔の方法を再現して制作されたシリコン製の鋳型に低い温度で溶ける合金を流し込んで、昔のお金である富本銭と和同開珎を作りました。
 参加者の皆さんは、熱した金属を鋳型に流し込む際はおっかなびっくりな様子でしたが、鋳型を開けた瞬間は歓声があがり、お金の出来栄えに笑みがこぼれていらっしゃいました。出来上がったお金は鋳棹から切り離し、鋳バリなどを紙ヤスリで磨いてきれいにした後、希望する方にはストラップを取付けて根付に仕上げました。このような体験を通して昔の技術の高さを学習しました。
 次回(第3回)は【纒向遺跡を歩いてみよう!】です。今度こそお天気に恵まれますように。

纒向考古楽講座

森所員からレクチャーがありました

纒向考古楽講座

体験ではまず、鋳型を合わせて固定します


纒向考古楽講座

次に、鋳型に溶けた金属を流し込みました

纒向考古楽講座

出来上がり!



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 平成25年度 第1回纒向考古楽講座を開催しました

 2013年9月15日(日)に、第1回 纒向考古楽講座を開催しました。この講座は主に考古学初心者の方を対象としたもので、話を聞くだけではなく様々な体験を取り入れた内容となっており、小学生から年配の方まで、25名が参加されました。
 今回の講座では、【纒向遺跡ってどんな所? 考古学ってなに?】をテーマに、まず森所員から、纒向遺跡ってなに?、考古学ってなんだろう?と題して、考古学の基礎的なレクチャーが行われました。
 そのあと参加者は班に分かれて、レクチャーで学んだ考古学的な方法に則って、考古学実践編として次の2つの問題について討論しました。
 【Q.1】銅鐸がつくられた順番を考えてみよう!
 【Q.2】土器の使い方を考えてみよう!   
 討論は土器などの遺物や実測図などを使って観察を行いながら進められました。初対面の方同士という班構成でしたが、銅鐸や土器の形や大きさ、土器についた煤、お焦げなどから、作られた順番やどのように使ったのかという問いについて、真剣な議論が交わされていました。
 班ごとの発表では、考古学者も顔負けな様々な観点と自由な発想からの発表がなされ、大いに盛り上がりました、
 次回(第2回)は【纒向遺跡を歩いてみよう!】です。清々しい秋空の下、楽しく遺跡を歩きたいと思います。ご期待下さい。

纒向考古楽講座

考古学の基本的なレクチャーがありました

纒向考古楽講座

班で考えた結果を、発表してもらいました



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 東京、日本橋にある 奈良まほろば館にてイベントを開催しました

 天理市と桜井市の文化財や観光の見どころなどを首都圏の方々にご紹介するため企画されたイベント、「記紀・万葉の薫り漂う大和の国から纒向遺跡・オオヤマト古墳群がやってきた! 」が、2013年8月15日(木)から8月27日(火)の間、東京の奈良まほろば館で開催されました。
 このイベント会期中の8月17日(土)・18日(日)の2日間は、ウィークエンドスペシャルとして天理市教育委員会・当センター職員によるミニ講座や、勾玉作り、古代のお金の鋳造体験、纒向遺跡から出土した土器の展示などが行われ、当センターからは橋本・木場の両所員が参加してまいりました。
 両日で計3回行われたミニ講座はともに満員で、纒向遺跡の最新の発掘調査状況についてご清聴いただきました。また、纒向遺跡出土の土器を展示するコーナーでは、実際に土器を触っていただいたりもしました。完全な形の土器を触ることのできる機会は少ないので、体験した方々は興味深々で土器の重さや文様などを観察していらっしゃいました。
 和同開珎や富本銭の鋳造体験では、鋳型に溶かした金属を流し込むところから完成までの工程を所員の解説を交えながら体験していただきました。両日で200人近くの方々にご参加いただき盛況のうちに終了することができました。
 ご参加・ご協力頂いた皆さん、本当にありがとうございました。

土器展示

纒向遺跡出土土器の展示

鋳造体験

鋳造体験のようす


鋳造体験

鋳造体験のようす

勾玉作り

勾玉作り体験のようす



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 第1回 纒向学セミナーを開催しました

 2013年7月6日(土)に、桜井市立図書館研修室におきまして、第1回纒向学セミナーを纒向学研究センターの主催、桜井市立図書館の協賛により開催し、約300名の方々にご来場いただきました。
 今回は、奈良大学文学部教授の坂井秀弥先生を講師としてお招きし、第1部では、坂井先生に『文化遺産「纒向遺跡」の意義とその将来』と題して、国史跡指定の答申がされた纒向遺跡の歴史的意義などについて、学生時代の思い出を踏まえつつ、その重要性をわかりやすくご講演いただきました。
 その後、第2部では寺澤薫所長の進行のもと、坂井先生との対談形式で講演が行われました。対談では、大規模開発地をそのまま保護した吉野ヶ里遺跡や三内丸山遺跡と違い、纒向遺跡は地元住民の方々が多くおられる中で、官・民・学が手を携えて遺跡を保護・活用していくことの重要性について意見交換がなされました。
 次回は来年1月の開催を予定しています。ご期待下さい。

纒向学セミナー

講演される坂井先生

纒向学セミナー

対談のようす



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 研究紀要『纒向学研究』の刊行に関する記者発表を行いました

 纒向学研究センターでは、センターで行った様々な研究活動を広く学会や社会に発信することを目的として研究紀要『纒向学研究』を刊行しましたが、このことを広くお知らせするために、2013年5月30日に報道各社に対しまして記者発表を行いました。
 創刊号となる本号には、所員4名のほか、共同研究員4名、外部研究者5名の論文等を収録しており、纒向遺跡や大福遺跡など市内の遺跡や出土遺物に対する研究・分析の成果が盛り込まれています。
 またこの発表に合せまして、紀要において資料紹介がなされた大福遺跡出土の仮面状木製品についての発表が、桜井市教育委員会より行われました。
 仮面状木製品は、平成20年度に(財)桜井市文化財協会が行った大福遺跡第28次調査で検出された弥生時代の大溝から出土したもので、当初は用途不明品として扱っていましたが、整理及び保存処理の過程や纒向学研究センター研究集会などで検討を加えた結果、木製仮面の可能性が指摘できたため、今回研究紀要に資料紹介がなされました。
 研究紀要『纒向学研究』の詳細については、近日中に当ホームページに掲載する予定です。
 なお、仮面状木製品は、現在桜井市立埋蔵文化財センターで開催中の速報展「50cm下の桜井」にて、9月29日(日)まで展示しています。

記者発表

たくさんの報道機関にお集まりいただきました

記者発表

大福遺跡の調査を担当した丹羽所員


記者発表

仮面状木製品(手前)と纒向遺跡の木製仮面

記者発表

取材を受ける寺澤所長



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 出前授業を行いました

 2013年5月24日、纒向学研究センターでは桜井市立纒向小学校の6年生に来館いただき、纒向遺跡について授業をおこないました。纒向小学校は纒向学研究センターの北に隣接し、纒向遺跡のちょうど真ん中に位置する小学校です。実は纒向遺跡の初期の調査で見つかった纒向大溝はこの学校の建設に伴って発掘調査されたものです。
 授業では、まずこれまでの発掘調査成果を説明した後、どうして纒向遺跡が邪馬台国の有力候補地と言われているのかを解説しました。皆さん自分達が住む場所の発掘調査成果とあって、興味津々の様子でした。中には、自分の家の真下を発掘調査している!!とびっくりしている生徒さんもいました。最後に纒向遺跡で出土した土器を実際に触ってもらい、どのように使っていたのか考えてもらいました。皆さん土器の形や土器についた煤、お焦げなどからどのように使ったのか真剣に考えている様子でした。

出前授業

授業のようす

出前授業

授業のようす



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  〒633-0085 奈良県桜井市大字東田339番地 【電話・FAX】0744-45-0590